研究5

research 5

研究 5

ツノゼミの分類と系統進化

最近はツノゼミに夢中です。ツノゼミは幼虫期に多少ともアリと共生関係にあるものが多く、それが研究の動機でしたが、だんだんと形態の多様性の魅力にとりつかれていきました。
ツノゼミの多様性の中心は南北アメリカで、その地域では研究者も多く、研究が進んでいますが、東南アジアでは1950年頃を境に、ほとんど多様性解明の研究が進んでいません。そこで東南アジアに生息するツノゼミ亜科Centrotinaeを対象として、分類学的な研究を進めています。
また、ツノゼミ亜科は系統関係がほとんどわかっておらず、多数ある族の単系統性も不明です。さらに、ツノゼミには卵を保護する習性を持つものがおり、ツノゼミ亜科のなかでも多数の種が知られていますが、どのように進化したのかは一切不明です。このような背景のもと、分類学的な解明と亜社会性の進化を目的として、ツノゼミ亜科全体の系統関係をDNAで調べています。

5-1. ツノゼミ亜科のいくつかの属の分類学的検討(一部、知久寿焼氏と共著)
5-2. ツノゼミ亜科の系統進化

書籍

昆虫 新版 (学研の図鑑LIVE(ライブ))

丸山 宗利, 長島 聖大, 中峰 空 / 著 学研プラス 2022年6月23日 / 発行

驚異の標本箱 -昆虫-

丸山 宗利, 吉田 攻一郎, 法師人 響 / 著 KADOKAWA 2020年10月16日 / 発行

神秘の昆虫 ビワハゴロモ図鑑

丸山宗利 / 著 エクスナレッジ 2020年12月30日 / 発行