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研究 1

 

社会性昆虫と共生する昆虫の種多様性と進化

生活史の一部あるいはすべてをアリやシロアリのコロニー環境に依存する昆虫を、それぞれ好蟻性昆虫(myrmecophilous insect)、好白蟻性昆虫(termitophilous insects)といいます。これら社会性昆虫と共生する昆虫は、さまざまな分類群で進化しており、非常に多くの種が知られています。しかし、まだ分類が進んでおらず、種多様性の全貌は明らかになっていません。またこれらの昆虫は、種分化(寄主との関係)、形態、行動など、進化研究の対象としても興味深い材料です。私はなるべく広範な分類群を材料とし、分類学的研究による種多様性解明、分子系統学的研究による進化の考察を進めています。これまでにいくつかの論文を出してきましたが、まだまだやることがたくさんあります。今後の具体的な計画は以下のとおりです(順不同)。

1a. 好蟻性昆虫・好白蟻性昆虫の種多様性解明

1a-1. 日本産アリスアブ属Microdon(ハナアブ科)数種の新種記載(広永輝彦氏と共著) *標本募集
1a-2. 日本産アリノスハネカクシ属Zyras(ハネカクシ科)の分類学的研究(12種程度) *標本募集
1a-3. 日本産ヒゲカタアリヅカムシ属Tmesiphorus(ハネカクシ科)の好蟻性種の分類学的研究(野村周平氏と共著)
1a-4. シロアリマグソコガネ族(仮称)Stereomerini(コガネムシ科)の系統と分類学的研究(V. Grebennikov氏と共著)
1a-5. 旧北区産ヒラタアリヤドリ属Homoeusa(ハネカクシ科)の分類学的研究
1a-6. モトサスライアリDorylus laevigatusと共生するハネカクシの分類学的研究
1a-7. ハシリハリアリ属Leptogenysとと共生するハネカクシの分類学的研究と行動(Ch. Von Beeren氏・V. Witte氏と共著)
1a-8. ヒメサスライアリ属Aenictusと共生するハネカクシの分類学的研究
1a-9. ヒゲブトオサムシ族Paussini(オサムシ科)の分類学的研究 *標本募集
1a-10. シロアリノミバエ亜科Termitoxeniinaeの分類学的研究(金尾太輔氏と共著)
1a-11. 翅なし脚なしノミバエVestigipodaの分類と行動(U. Maschwitz氏・H. Disney氏と共著)
1a-12. アリヅカコオロギのモノグラフ(小松貴氏との共著:氏が主著)
1a-13. Pedinopleurus(ハネカクシ科)の分類学的研究

1b. 好蟻性昆虫の系統進化

1b-1. ヒゲブトハネカクシ亜科における蟻型形態の進化
1b-2. ヒメサスライアリ属Aenictusと共生するハネカクシの急速な種分化
1b-3. アリヅカコオロギの分子系統(小松貴氏との共著:氏が主著)